アンティーク時計店主のつぶやき

オーストラリアにある高級アンティーク時計専門店メルシーウォッチの店主が綴る、何気ない日常の生活や仕事にまつわるお話しです。

メルボルン独立国? -オーストラリアから隔離される-

メルボルン2度目の都市封鎖開始

オーストラリアとお隣りの国ニュージーランド、どちらもコロナウイルスの抑制に成功して、ほぼ収束に向かっていましたが・・・

当店のあるメルボルンだけ、感染が急激に広がり、なんとまた、都市封鎖という事態になりました。

グラフにあるように、一回目の都市封鎖後、6月半ばくらいまで順調に減り、5人以下・10人前後で推移していましたが、都市封鎖の規制が緩和されていくとともに、一気に再度感染が広がりました。。。

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【The Ageより https://www.theage.com.au/

 

このグラフの増加、まるで冗談じゃないかと思われるかもしれませんが、50人を越えると、そこからは本当に一気でした。

当初は、メルボルン市内近郊の公営住宅が主な感染源ということで、マンションから外出不可という、初めての完全封鎖が敷かれ、該当郵便番号のエリアだけという部分的な市封鎖開始。

その数日後には、近くの学校からも大量の感染者が見つかり、あえなくメルボルン近郊を全て都市封鎖という状態に至りました。。。

第一波の都市封鎖時は、1日に100人を越えたくらいでしたが、今回は記録更新で昨日は288人。

第一波の時点より、圧倒的に検査数が多いということもありますが、これだけ増えるとやはり心配になります。

 

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7月7日に再度の都市封鎖がテレビで伝えられた時。

コロナウイルス関係の告知はいつもお昼なのですが、告知時間が遅くなるのは、何か大きなことがあるとき。

ちょうどテレビを見ていましたが、この日も大幅に遅れての発表でした。

 

 

 

メルボルン独立国状態に

感染が落ち着き、規制緩和されていた時は、各州間の移動も再開される・・・

というところまであと一歩だったのですが、メルボルンでの感染が広がると、他州からビクトリア州在住者が締め出される始末に。

感染エリアからシドニーに行くと、罰金100万円ほど・・・なんていう事態に。

さらに大きく感染が広がったところで、ビクトリア州は、ついに他州から完全に遮断されてしまいました・・・

必要な物の移動は続いていますが、州境は封鎖された状態で、州によっては、飛行機の乗り継ぎも許可が必要だったり、それすらできなかったり。

 

メルボルンだけ悪者扱いで、まるでオーストラリアの中の別の国という感じです。

特別な許可証がないと他州に行けない・・・そんな感じになっています。

まぁ封鎖される以前に、ビクトリア州から他州に移動した人もいるでしょうし、シドニーのほうが人も圧倒的に多いので、間違いなく他の州でも既に広がっているはず。

メルボルンは、オーストラリアの中でも検査数が飛びぬけて多いので、これから間違いなく他州でも数が増えてくるはずです。

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昨日はシドニーのあるニューサウスウエールズ州でも14人と、10人超え。

他の州もちらほらと。

メルボルンで感染が広がり始めたので、他の州の方も、症状があると検査に行くようになっているのでしょう。。。

シドニーなんか、もっともっと混んでいて人が多いのに、広がらないはずがないんだけど。

 

 

 

買い占めは緩やか

前回は、トイレットペーパーを巡って喧嘩になったり、野菜やお肉もお店から消えるような事態でしたが、今回は比較的みんな落ち着いているようです。

封鎖が決まったその日は、スーパーにはいつも以上に人がいましたが、封鎖が開始されてからは、人が少ないくらいになりました。

第一波の時点で買いだめをされている方は、まだ残っているものがあるでしょうし。

 

大きな違いは、第一波の時点では、学校の長期のお休み前だったこと。

学校の休みがちょうど始まる前だったこともあって、買い込みが必要だったのだと思います。

今回の第二波の封鎖は、すでに学校が長期のお休み入ってから。

子供はすでに家にいるので、もうある程度の食材・消耗品の買いだめがあったのでしょう。

スーパーなども前回の教訓があったのか、補充も早く、ほぼ混乱なしという感じでした。

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重たくて大きいもの、場所を取るものは、補充も追いつかずで、玉ねぎやじゃがいもは棚に空きができていました。

ただ封鎖開始から数日経つと、買い物に来る人も少なくなっていたので、補充されていました。

トイレットペーパーも知らないメーカーのものが積んでありましたが、どうやら前回ほどの騒動にはならないようです。

 

 

 

ついにマスク着用も推奨に

ヨーロッパ・アメリカなどもそうですが、オーストラリアも、マスクを着ける習慣自体が無いので、平常時も、マスクをしている人はほとんど見かけることがありません。

コロナウイルスがニュースの話題に上り始めた頃、もともとマスク自体を付ける人もいなければ、売ってもいないので、あっという間にマスクが無くなるという事態に。

もちろん入荷予定もなし、どれほど作られているという情報も無しでした。

政府が繰り返すのは、「マスクを着ける必要なし」効果が無いということばかりで、私自身は、マスクがないからじゃないの??と思い続けていました。

 

そして今回、メルボルンに大規模な第二波が広がり始めると・・・

ずーっと「マスクを着ける必要なし」、というスタンスを取り続けていたオーストラリア。

ついに感染が広がっているメルボルンでは、ソーシャルディスタンスを確保できない場合は、「マスクを着用を推奨」ということになりました。

 

感染が落ち着いていた頃は、薬局やホームセンターにも、「マスクあります」と書かれていましたが、今日から「マスク推奨」ということなので、どうなっていることやら。

もともと売ってもいないから、作っている数自体も少ないんだろうし、しばらくはマスクをしたい人も買えない状況になるんじゃないかな・・・

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感染が収まっているころに、ホームセンター「Bunnings」で山積みになっていたマスク。

どうなっているかな??

 

 

 

コロナ生活に戻ります

残念ながら、またコロナライフに逆戻り。

はぁ、またかぁ・・・

規制2か月、規制解除1か月・・・これの繰り返しになるのか?

 

せっかく子供の習い事、おっさんグループのサッカーの試合も、あと1週間で再開というところだったのに。。。

まさかの、と書きたいところですが、予想通りの都市封鎖再開で、また6週間の都市封鎖、プラス経過観察におそらく2~3週間くらい、何もできそうにありません。

 

 

 

商品のお届けは通常通りです

第一波の時点で、商品の輸送はフェデックスに切り替えていますので、商品のお届けは通常通りです。

7月8日に発送した荷物は、7月10日には東京に到着しています。

 

サービス品・仕事道具などの必要な物も、感染が広まりはじめていましたので、封鎖前の7月6日と7日に、一気に買い込みを終えています。

さすがに第二波で2回目なので、準備万端です・・・

喜んでいいのやら・・・ 

 

日本も各地で再度感染が広がり始めているそうですので、どうぞお気をつけてお過ごしください。

また今回も長期休暇前、お盆休み前の緊急事態宣言・・・ということに、ならなければ良いのですが。