コロナウイルスの感染者が急増していた、当店のあるオーストラリアのビクトリア州・メルボルン。
今日はついに1日の感染者数の増加が、なんと700人を超えました。
723人の新規感染者と、1日のうちに13人の方がお亡くなりになられるという事態になっています。
日本と比べて思うのは、やはりお亡くなりになられる方が多いなという印象。
こちらでお亡くなりになられているのは、高齢者施設での感染が広がっていることから、ほとんどがその入所者や関係者の方のようなのですが、西洋系の方のほうが重症化しやすい傾向があるのでしょうか・・・
私の書いた前回のブログが7月11日。
1日に300人弱の増加で、他州との州境を閉鎖されてしまったというお話。
その後、状況は悪化の一途と辿り、7月26日に500人を越えて、大変なことになってきたなと思っていたのですが、それから少し下がりつつあったので、ここにきての700人超えは、ちょっとびっくりしてしまいました。
マスク着用が義務化されて以降、そのうち減るだろうという気持ちで、ここ数日減少傾向でしたので、峠を越えたかという感じが、まさかの一気の増加に驚きました。
悪化の状況
増加傾向が強まった当初は、市内の高層公営住宅内で大規模のクラスターが発生しているということで、外出不可というオーストラリア初の、建物の完全閉鎖が行われました。
元々、難民の方の受け入れなどに使われていたマンションということで、ベランダが無かったり狭かったりということで、知り合いの方と話していたところ、「もっと早くに解体していればよかったのに」と言われていました。
そういった環境もあって、そこでは広まっていたのかもしれません。
ただその後、近くの学校でも大規模クラスターが発生していることがわかり、さらに各地の高齢者施設の中で、大規模のクラスターが発生していることが確認されました。
その後、高齢者施設の感染者・重症者が増えているということで、そちらをおそらく徹底的に検査されたのだと思いますが、その関係からたくさんの感染者が見つかり、現在に至っています。
ただ、ここまで施設で感染者が増えているなら、そこで働かれている方もいらっしゃるでしょうし、一時的にでも、規制が緩和されて面会できる期間がありましたので、まず間違いなく、そのご家族にも拡散されていたはず。
しかもそれに合わせて、これも2~3週間ほどだけでしたが、学校も再開されていましたので、子供を通しての拡散も間違いなくあったはず・・・
そう考えると、どこまで市中感染が広がっているのか、まったく予想もつきません。
マスク着用義務化で、これから拡大を抑えることができるのか、はたまた、第一波のように、お店の強制閉店という事態になるのか・・・
郊外もマスク着用義務化
マスク着用にしても、コロナウイルスの第一波の時は、着用は推奨しないという立場で、その後も第二波が大きくなるまでは、ずっと着用しないほうが良いという政府の説明だったのですが、感染者数が増えるにつれて、「着用推奨」から「着用義務化・罰則有」に変わりました。
この週末からは、ビクトリア州の感染の広がっていない郊外でも、着用が義務化されることになりました。
最初から、義務化は無理だったとしても、せめて「着用推奨」にしていればよかったのに。
こちらの方は、マスクは病気の方が着けるもの、ほとんど着ける習慣が無いという状況でしたから、第一波当初から、私自身はマスクを着けていて、「もしかしてコロナ?」「病気??」といった変な目で見られることが多かったのですが、ここに来て、「やっぱりな」という気持ちです。
ゴミ捨てに出て罰金100ドル
知り合いの方が、マスクをせずに通りにゴミ箱を出しに行ったところ、たまたま通りかかった警察官に見つかり、なんと100ドルの罰金になったそう。
家のすぐ前に、ゴミ箱を出しに行く・・・
そんなの私も知りませんでした。
道を譲る人々
感染が急増してから、またバスの乗車率はほとんどゼロになっていますが、歩いてい大きな違いに気づくことがあります。
歩道を歩いていて、すれ違う時に真っすぐ歩くと当たるんじゃないかというくらい、こちらの方は、あまり道を譲らないことが多いように思っていましたが、今はびっくりするほど譲ってくれます。
歩いていて、その上で1.5メートルほどの距離を取ろうと思うのか、相手の方も芝生・植え込みのあるところを歩いて、こちらもできるだけ端のほうを歩こうとするものだから、びっくりするほどの譲り合いです(笑)
スーパーは平穏
第一波の時は、スーパーの商品棚がカラになってしまったり、トイレットペーパーや消毒液が無くなるような事態が起こりましたが、今回はスーパーなど買い物関係も含めて、コロナウイルスが広がっているという認識はあるものの、まさに平穏そのものです。
スーパーの入り口に設置された、消毒液が盗まれるという事態も多かったようですが、今回はトイレットペーパーも消毒液も、これだけ感染が広がっても、棚から溢れるほどに並んでいます。
こちらの仕事への影響は?
今のところ、特に影響は出ない見込みです。
荷物の輸送・発送についても、郵便は使わずに、フェデックスの高速輸送を行っていますので、商品のお届けなども、一切影響は出ていません。
それ以外の、サービス品などの仕入れについても、今のところ、どこもお店自体は開いていますし、事前にたくさん予備も含めて購入していますので、その点も問題が出ることはないかと思います。
ただ、サービスでお届けしていた、「メルボルンの観光案内のパンフレット」が、観光案内所が閉鎖されていますので、手に入らない状況です。
また影響が出るようでしたら、ホームページ・SNSなどでもご案内をさせて頂きます。
日本も同じ様に、感染者の数が増えていますし、これから猛暑・酷暑という暑さも加わりますので、どうぞ皆様お気をつけてお過ごしください。