アンティーク時計店主のつぶやき

オーストラリアにある高級アンティーク時計専門店メルシーウォッチの店主が綴る、何気ない日常の生活や仕事にまつわるお話しです。

メルボルンの夜間外出禁止が解除される -コロナウイルス第二波終盤-

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オーストラリアの中で、なぜか当店のあるメルボルンビクトリア州だけ、コロナウイルスの感染が爆発的に拡大し、オーストラリア史上初の夜間外出禁止発令など、厳しい規制が敷かれていましたが、今週から、やっと夜間外出禁止が解除されました。

 

ツイッターに書いていましたので、日にちをおさらいしてみると、なんと8月2日から始まって、9月25日まで。

なんと約2か月間でした。。。

夜8時を回ったら、ゴミを出しにも行けないという話を聞いていたので、毎週ゴミ出しの日は忘れずに出していましたが、若い頃ならいざ知らず、良い歳になってくると、特に夜に外出するようなことはほとんどないので、これに関しては、個人的にはほとんど影響なしでした。

 

 

 

 

厳しい規制は続く

今現在も、驚くほどの規制が色々と行われていますが、個人的に解除してほしいのはこれ。

ー移動・買い物は半径5キロ以内

ー外出時間(当初1時間のみ→2時間まで)

ーお店の強制閉店(生活に必要でないお店は軒並み閉まっています)

 

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移動が5キロ以内なので、正直なところで、本当にどこにも行けません。

ちょっと足を伸ばして遊びに、なんてことはまったくできずです。

しかも、ちょっとしたアレ欲しいな、これ欲しいな、散髪に行きたいな、なんていうことができないので、なかなか大変です。

家内の髪も伸び放題だったので、慣れない手で私がハサミで切り、子供たちは自前のバリカンでなかなか上手に切れました。。。

 

幸い、仕事のほうは忙しくさせて頂いているので、ゆっくりするほどの時間はないのですが、ふらっと遊びに、ということができないので、SNSやブログのネタにも困る有様です(笑)

 

 

 

もしかして二の舞・三の舞

今回の規制緩和で、夜間外出禁止が解かれただけでなく、お子さんをお持ちの方にとっては、待ちに待ったという「公園遊具の再解放」。

子供たちがやっと、公園の遊具で遊べるようにもなりました。

 

しかしながら、規制が緩和されて、さっそく制限時間いっぱいの2時間ほど、歩き回ってきたのですが、どこの公園もかなりの人出。

親御さん同士は、ソーシャルディスタンスということで離れてはいるものの、子供同士はそんなことお構いなしに、普段通りに遊んでいました。

子供は感染しないのではなくて、重症化しにくい・症状が出にくいだけなのですが・・・

中学生や高校生は、普通にバスケットボールなんかをして遊んでいました。

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やっと1日の感染者の増加が10人前後に落ち着いてきたところですが、今日のニュースでは、隔離用のホテルなどで怪しげなクラスターが地域的に発生している模様。

しかもすでに10月12から、学校も再開されることが決まっています。

第一波の時同様、なんだかチロチロと種火がくすぶっている感じで、この決定事項はどうなんだろうと思わずにはいられません。

 

前回の第一波は、10人ほどの増加という中途半端な状態で規制解除されてしまってこのありさまなのですが、今回もまた同じような状況になってしまうかもしれません。

規制が厳しかった分、外に出たい・遊びたい・話したい、というのが強くなっているのだと思いますが、グレーゾーン的なところで、規制をかいくぐっているようなところがあるので、第三波もありそうな予感がします。

 

 

 

 

商売には厳しい強制閉店続く

食品や医薬品、ペット用品など、生活をするのに必要でないお店は、引き続きほとんどが強制閉店という状況です。

レストランやカフェは、お持ち帰りのみの営業可となっていますが、体感的には、半数以上のお店が閉まっているような感じです。

いつも良く行く熱帯魚のお店があるのですが、その方いわく、「ウチは開けていられるんだけど、お客さんがこない」のだそう。

レストランなども、「食べ物が汚染されている」可能性があると思われたり、仕事に行けない方は自炊の時間が取れるので、持ち帰りだけの営業では厳しいようです。

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【銀行や保険屋さんも閉店中】

 

 

よくウォーキングに出るのですが、閉店するお店や商売、「テナント募集」という看板も目につくようになってきました。

そりゃ第一波で1か月、第2波で2か月(まだ閉店中なのでおそらくもう1か月)、運よく年末までこの期間で済んだとしても、1年のうち4ヶ月は強制閉店。

しかも人が出てこない、買わないという状況は、今年の3月くらいからなので、正常に営業できていたのは1年のうち2~3か月ほど。

これで厳しくないお店や商売というのは、なかなか無いですよね。

 

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【ピザ屋さんは無料配達実施中】

ウーバーイーツなどの宅配サービスも、お店の外で待つように表示してあります。

  

 

さすがにここまでになると、政府が雇用やお店を助けようとしても、全額補償ではないので、それは無理というものでしょう。

什器・備品・内装などにこだわっていなければ、一旦閉めて撤収したほうが良いと思われるところも多いはず。

だってコロナウイルス問題が片付く頃には、空きテナントだらけで選び放題になっているでしょうから。。。

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こちらは例年通りです

日本のお店も厳しいというお話を伺いますが、なぜか幸いにも、当店のほうは、びっくりするほど例年通りです。

いつ注文がこなくなるんだろう、とドキドキしていた時期もありますが、ありがたいことに本当に普段どおりでした。

知り合いのお店などもそうですが、厳しいお話しもお伺いするので、なんだか申し訳ない感じです。

在宅勤務という形が増えたことで、それが良い方向に作用して、当店のホームページや商品をご覧頂く機会が増えたようです。

 

しかも今月は、当店にまつわるお話がいくつも。

10月半ばに始まるフジテレビのドラマ「ルパンの娘」の続編では、今回も渡部篤郎様に懐中時計のチェーンを何点か着けて頂いています。

さらに10月後半には、映画「罪の声」で星野源様に腕時計を着けて頂いていますので、ぜひ映画館でご覧いただきたいところですが、ちょっと難しそうですね・・。

またさらにさらに、先日はある雑誌のほうからお声をおかけ頂き、10月末発売の雑誌に当店の商品が掲載される予定です。

そういったことも、またホームページのほうで記事にして、ご紹介させて頂こうと思います。

 

 

 

皆様どうぞお気をつけください

オーストラリアに住んでいて、日本の様子を見ていると、やっぱり西洋系の方のほうが重症化しやすい傾向にあるのかな?ということをちょっと思います。

メルボルンは、一時1日に700人ほどの増加になっていましたが、それから都市封鎖を行ったあと、ずっと毎日10人ほどお亡くなりになられる日が続きました。

日本も同じ頃に同じくらい増えていたのですが、お亡くなりになられる方は数人、ただ数字に表れていないだけなのか?

しかもメルボルンは都市封鎖を行って、強制・規制・罰則でなんとか乗り切った感じですが、日本は第二波を経済活動を止めずに乗り切った印象です。

国民性だけでは説明がつかない何かが、必ずそこにあるような気がします。

 

 

オーストラリアは他州はすでに沈静化、メルボルンもこれでほぼ沈静化で、ここさえ抑え込めれば、なんとかオーストラリア国内だけでも通常通りに戻れそうなのですが・・・

日本も少しまた感染が広がっているようですので、どうぞお気をつけてお過ごしください。