私たちの住んでいるエリアから、車ですぐの場所にある、ワランダイトというエリアの旧金鉱跡地。
今はこのあたり一帯が、自然公園になっていて、ウォーキングや散策を楽しむことができるようになっています。
「公園」と書くと狭い印象になってしまいますが、自然のあるエリアという感じで、山あり川ありと、すべてのエリアを歩いて回ることは、ほぼ不可能という広大な敷地です。
触れることのできる金鉱跡
オーストラリアは、ゴールドラッシュで知られるように、色々な場所で金が見つかり、都心から何時間も離れた場所ですが、現在でも、趣味や仕事で金を掘っている方がいるくらいです。
メルボルンの東側の住宅地から遠くない、ここワランダイトでも、100年以上前ですが、大量の金が地下から見つかっていまして、今でも坑道跡や、その頃の方たちが採掘したであろう穴・建物など、その頃の金鉱跡の雰囲気に触れることができるようになっています。
驚くことに、ここの坑道は、まだ柵が設置されていないので、少しだけ入ることができます。
ただこの日は、雨のあとだったので、中に水が溜まっていて、外から眺めるだけにしておきました。
石英採集に山歩き
ここに来るのは、気晴らしのウォーキングと、石英の採集も兼ねています。
気軽に行ける山というのが近くにないのですが、ここはウォーキングにぴったりの小さな山。
ほとんど人も居ませんし、結構急こう配があったりで、お気に入りの場所です。
地元の方がウォーキングをしていたり、マウンテンバイクの練習をしていたり、週末に少し人を見かける程度で、平日は本当に人がいません。
コロナウイルスにソーシャルディスタンス。
人がいないので、ここは平和なまったくの別世界です。
今日訪れたのは、プレゼント用の石英と、家の庭に作った池を飾るための大きな石英探し。
なかなか良い感じの石英ですね。
洗って綺麗に磨いてあげると、たまに水晶などが入っているものもあって、まるで宝探しのような感覚です。
これ自体はお金にならないので、誰も取りに来られないのでしょう。
結構面白いものが、打ち捨てられていたりします。
今だに金塊を探す人も居る
かく言う私も、初めて金属探知機を手にした時は、身近なここにやってきたものです。
ただ、このエリアで見つかった金は、地下数十メートルという深い場所で、表層では見つかっていないようです。
しかも、もしあったとしても、これだけ住宅街に近く、かつ金属探知機が普及してから何十年も経ちますし、まず何も残ってはいないはずです。
でも時々、こんな感じで、がっつりと採掘した跡に出会うことがあります。
見つかるはずはないのですが、これだけ掘るということは、もしかして??と思ったりもします。
できれば、「あった・なかった」って書いてくれていれば、ちょっと夢があるのですが(笑)
私にとっては、こうやってしっかりと掘ってもらった後が、綺麗な石英探しにもってこい。
石英を持って帰る人はいませんので、その辺りにバラバラと散乱しています。
少しづつ変わる景色
これも封鎖された坑道の1つですが、上にあった大きな木が倒れて、ちょっとした土砂崩れが起きていました。
以前は人が入れるくらいの穴だったのですが、流れ込んだ土砂で、ほぼ完全に埋まってしまいました。
そしてここは、とある駐車場からすぐの川。
なんでも、ここでも昔は砂金が取れたそうで、今でも探しに来る人がいるのだそう。
とはいっても、かなりがっつりと掘って探されているようで、よほど本腰を入れない限りは、なかなか見つかるものでもなさそうです。
見つかっても、ほんの少しの小さな小さな「これ金?」というくらいのものだそうなので、労力には見合わないですよね。
趣味で砂金探しに訪れる方がまだいらっしゃるので、だんだんと川幅が広がっているのだそうです。
スコップという旧時代の道具ですが、砂金を探して川べりをどんどん掘っていく。
人海戦術おそるべしです。
個人的には、自由に入ることができて、採掘も許可証さえあればできてしまうので、それはそれで嬉しいことなのですが、坑道や古い建物などは、手をかけて保存したほうがいいんじゃないかな?とは思ってしまいます。
夢のあるオーストラリア産の自然金。
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