泥棒や万引きに出くわすなんて、人生でそうたびたびあることではないですよね。
商品持って走って逃げる、そんな絵に描いたような万引きの光景をはっきりと目の前で見たのは、初めてだと思います。
カバンにそっと入れて・・・とかいうのは、ありそうな話なのですが。。。
よくウォーキングをするのですが、この日もいつも通り2時間ほど。
大きなショッピングセンターに行って帰ってくるコース。
行きも帰りも坂道が多いので、結構強度があって「歩いているぞ」と実感できるコースなので、結構よく歩きます。
この日は、ショッピングセンターに着いたのが、夕方の4時半を回った頃。
平日のメルボルン・オーストラリアは、ほとんどのお店が5時に閉まるので、そろそろ店員さんが閉店準備を進めている頃でした。
すると後ろから、急に猛スピードで走り抜けて行く17・18歳くらいの若い男性。
手には白いシャツらしきものが。
そしてその後ろには、店員さんらしき40代くらいの女性。
若い男性は、ものすごいスピードで走り抜けて、ものの2・3秒と感じられるくらい、実際は5秒くらいはかかってといる思うのですが、かなり離れたところのエスカレーターに走り込み、見えなくなっていきました。
「ん?これもしかして?」
そう思ったのですが、店員さんが叫ぶわけでもなく、自分の横を通ったくらいで引き返して、店内に戻っていきました。
ショーウィンドウ越しに店内を見てみると、慌ただしくどこかに電話をしている様子。
「やっぱりかー、さっきの泥棒だったのか!」と。
人生初、堂々と走り去るという万引きの現場に遭遇でした。
このコロナのご時世、ここメルボルンは、まだ要屋内マスク着用。
その男性は、フードのついたパーカーにマスク姿。
もしかして泥棒かも、と思っていたとしても、パーカーを被った状態でマスク姿。
まず顔なんて覚えているはずもないでしょうし、監視カメラにも目しか写っていないはず。
あの速さで走って逃げられたら、守衛さんに電話が通じる頃には、ショッピングセンターの外に出ているのは間違いないはず。
あのあと、どうなったんだろう??
店員さんが走り出してきたときに、「ドロボウー!」とでも叫んでくれたら、周りの人も認知ぐらいはできたのかもしれませんが、店員さんはすぐに走ってお店に入ってしまったので・・・
ただお店が閉店間際という時間帯で、周りにいた人も自分を含めて4人ほど。
しかも逃走した経路からは、全員かなり離れている状態だったので、叫んだとしても、どうにもならなかったのかなと思います。
それにしても、まさか商品を掴んで走り去る万引きとは・・・
あとから考えたのですが、日本語なら「ドロボウ」と、言葉の始まりの「ド」もインパクトがあるし、「ロボウ」もインパクトがあって結構叫びやすい言葉のように思ったのですが、英語の「Robber」って叫びやすいのかな?と、そんなことを疑問に思ってしまいました。
その日はすぐに帰ってしまったのですが、気になったので、何のお店だったのか、後日改めて確認をしに行きました。
するとちょっと納得、このショッピングセンターの中のブランド店の1つ、トミー・ヒルフィガーのお店でした。
白いシャツが1着か2着か、そのくらいだったように思いますが、自分で着るためなのか転売目的なのか。
こっそりカバンにじゃなくて、掴んで走って逃げる・・・
今の時代、商品には防犯ブザーのタグが付いているので、カバンに隠してというのはできなくなっているので、まぁ確かに確実と言えば確実な方法なのでしょうが。
まさか、万引きが走って逃げていくとは、思ってもいませんでした。