時期的にちょっとバタバタとしている頃なのですが、先週末にビクトリア国立美術館に行ってきました。
別に何を見たいというわけではないのですが、時々ふっと訪れては、目の保養といいますか、頭のリセットをしに行きます。
展示品の写真を撮るのは野暮なので、入り口と裏手の休憩できる場所の天井の写真を。。。
観光でメルボルンを訪れる方だと、滞在期間が短いのと、並み居る世界の有名美術館と比べると、やっぱり内容も知名度も負けてしまうので、訪れた方はあまりいらっしゃらないかもしれませんね。
ただそれでも、ここに住んでいる方やアート・芸術関係にご興味のある方なら、ちょっと足を伸ばしても良い、とても立地もよいお勧めの場所でもあります。
なんていったって、メルボルンの中心の駅であるフリンダース駅から歩いて10分ほど、トラムならあっという間のアクセスです。
しかもメルボルンは、結構どこに行っても入場料が高い、動物園も水族館も3000円ほどなのですが、ここはなんと無料。
住んでいる人であろうが、観光客であろうがタダ。
大きなバックは持って入れないので、入り口で預けなければいけませんが、それさえクリアすれば、観光でちょっと時間が余ったな、なんていう時には、ふっと立ち寄れる良い場所です。
この日はトラムで行ったのですが、窓から見ていると、なぜか見慣れた文字が。。。
「北斎」
そう、葛飾北斎先生。
日本でも有名ですが、海外での評価も非常に高いことで有名です。
西洋文化の国に住んでみて初めてわかることですが、あの波と山の描き方はやっぱりインパクトがあります。
他の国では見ない書き方だと思いますし、日本の絵を見たことがまったく無い方が、初めて見た時のインパクトを想像すると、この絵ってきっと人の心をわしづかみにするような迫力があるんだろうなと。
特にこちらに住みだしてから、そういった感覚がよくわかるようになりました。
私たち日本人は、なんだかんだといっても、子供の頃からテレビで見ていたり、学校でも教科書に出ていたりするので、どこかで慣れているところがありますから。
その北斎展が明日21日から、メルボルンのビクトリア国立美術館で始まります。
特別展示なのでこの展示は有料ですが、私が訪れた日も、美術館内には北斎展の掲示があちらこちらにありました。
「北斎」と書かれていて、英語のHOKUSAIだけでないところが格好良い。
開催期間など詳しくは、メルボルン国立美術館ホームページをご参考ください。
この時期のメルボルンは雨が本当に多いので、美術鑑賞なんていう週末の過ごし方もお勧めです。