ついに新型肺炎・コロナウイルスが、パンデミック(大流行)になったと宣言されました。
オーストラリアは、まだ感染者も100人を越えた程度。
早々に感染の広がっている国、韓国・イタリアなどを含めて、入国制限を掛けていたので、初手は非常に好感が持てていました。
ただ住んでいる私の感覚からすると、「広がり始めると」結構早く広がってしまうのではないかな?という印象がありました。
というのも、「マスクをつける」習慣が全く無いこと。(そもそも元々ほとんど売っていない)
まだ政府も民間も、それほど危機感が無いこと。
少し数が出始めれば、まず間違いなく、かなり広がるのではないかと踏んでいます。
日本はマスクをつける習慣があって、民間レベルの自衛という意味では、まったく付けないオーストラリアとは、レベルが全然違います。
中国人・イタリア人の移民は非常に数が多く、すでに国内に入り込んでいながら、重症になっていなかった、夏だったので、今まで広がっていなかっただけのような気もします。
政府・民間の危機感の欠如を如実に表しているのが、メルボルンでこの週末に行われたムンバフェスティバルという3日間に渡るお祭りとパレード。
感染者も少ないながら増えつつある状況、トイレットペーパーなどの品不足などの現状を考えると、延期するのも一つの手だったのではないかと・・・
ただあまり感染が広がっていないこと、そしてお祭りの規模を考えると、中止という決断はできなかったんでしょうね。
お祭り明け早々に、2つの学校が休校になったことを考えると、すでにある程度広がっていた、そしてこのお祭りでさらに広がったのではないかと思います。
さらに、中国ではもちろん中止が決まっている車のレースF1の大会ですが、この週末に行われるメルボルン大会は、予定通り行われるとのこと。
このあたりの判断は、本当に難しいでしょうね。
早々に入国制限を掛けた初手は非常に好感が持てたオーストラリアですが、対策不十分という点では、2手目の失敗がこれから大きく響いていきそうな気配です。
かく言う私も、知り合いがパレードに出るというので、ムンバフェスティバルの最終日に行ってきました。
道中はもちろん、会場でもマスクをしている人はほとんどおらず。
今年は、コロナウイルスを警戒してか、アジア系の人たちが少なかったように思います。
私もとにかく人混みから離れて、余計なものは触らずに、トイレで手を洗い、さらに水くみ場で念のため手を洗い・・・
パレード自体は、野外なのでまだ良いとして、遊園地などの施設は、お化け屋敷のような密閉された空間もあり、しかも衛生面の良くない仮設トイレ。
遊園地は夜になると、若い人で溢れかえるほどなので、ムンバフェスティバルそしてF1が原因で、メルボルンにも一気にコロナウイルスが広がる・・・なんてことがなければ良いのですが。