オーストラリアでコロナウイルスの抗体接種を受ける
当店のある、オーストラリアはメルボルンで、コロナウイルスの抗体接種に行ってきました。
幸いにもなのか、不運にもなのか、メルボルンは通算5回目の都市封鎖中。
もし都市封鎖決定前後に予約を探していたら、受けたいと思う人が急に増えるので、まず受けられなかったはずですが、早めに予約しておいて良かったです。
経過については、予約状況から接種・副作用まで、ここに書いておきます。
今日7月20日発表のメルボルンの新規感染者
Reported yesterday: 13 new local cases and 2 new cases acquired overseas (currently in HQ).
— VicGovDH (@VicGovDH) 2021年7月19日
- 17,083 vaccine doses were administered
- 49,454 test results were received
More later: https://t.co/lIUrl1hf3W#COVID19Vic #COVID19VicData pic.twitter.com/DnSowZAsAm
現在、先週の金曜日に始まった、5回目の都市封鎖中。
本来なら5日間で、今日解除の予定でしたが、残念ながらまた延長の予定です。
昨日の検査数、ビクトリア州だけで5万件、見つかった感染者が13人。
ビクトリア州全体の人口が700万人、検査を5ヶ月続けると、全員が1度は検査を受けた計算に。。。
もう1年以上続いているので、計算としては全員が2度ほど検査を受けている計算に。
これ、いつまで続けるんだろう?
接種の予約ができない状況が続く
本来なら、もっと早く受けることができていたのですが、色々な不運が重なって、延び延びになっていました。
最初のチャンスは、前々回・メルボルン通算4度目の都市封鎖が終わった6月頃。
日本と同じように、各地に大規模な接種センターが出来ていて、予約をしなくても、そこに行って並んだら、条件さえ満たしていれば、接種が受けられるというもの。
当初は、何時間も並ばないといけないので敬遠していたのですが、知り合いから、シティの接種センターで30分ほど並んだだけで受けられたよ、と聞いたのが土曜日。
週末に行くことに決めて、火曜日に行く予定を組んでいました。
ところが、月曜日になった時点で、ファイザーが売り切れになり、さらに60歳以下は予約をしないと受けられないようになってしまいました。
しかもファイザーが足りないことが原因で、接種センターの予約もいっぱいに。
2週間後に到着予定の抗体が届いてから、改めて予約の受け付けを開始するということでした。
役立たずの予約システム始動
まったく繋がらないと不評だった、抗体接種の電話予約。
その頃、ついにインターネットでの接種センターの予約ができるようになったのですが、まぁ探せど探せど、予約の空きは無し。
https://portal.cvms.vic.gov.au/
しかも、その予約システムの使い方が少し面倒で、ログインをするのに、セキュリティコードを受け取って、それを入力した上で、さらにパスワードも入れるという手間。
何日か試しても、まったく予約できる枠がないので、諦めてしまいました。
近くの診療所でも接種可能に
ニュースで、モデルナも入ってくるかも?という話を聞いていたので、まぁそのうち近くでも接種できるようになるだろうと思って、しばらく接種のことは忘れていました。
すると7月初旬に、接種センターではなくて、近くの診療所でも受けられるように変わりました。
さぁ今度こそ受けるぞと、近くの診療所で予約をしたものの、なんと今度は予約システムのエラーで、予定の数日前に重複予約がわかって接種できず。
3度目の正直、その時に、予約のキャンセル待ちということで、予約を入れておいて、ついに接種を受けることができました。
当日の接種状況
予約時間に行くと、自分の予約時間が来るまで、受付で待機。
5分おきに、同じ時間に予約した人たち4人~5人が呼ばれて、説明用紙と問診用紙をもらって、次の待合室に入っていきます。
ただこの待合室、7つほどぴったりとくっついた横並びの椅子が5列ほど。
接種を待っている人は、その一番前の列に座るように促されます。
ただ、あれほど「ソーシャルディスタンス」と言われているのに、椅子がくっついて置かれているので、そんな間隔なんて取れたもんじゃありません。。。
ある人は顔を見合わせて「こんなに近くに座っていいの?」といった顔をしている人も。
2・3分ほどすると、どういった接種なのか、副作用はどうなのか、という説明を手短に。
次々に接種が進んで行くので、5分おきに接種予定者が入ってきて入れ替わり。
説明と引率担当者の方は、1日に同じことを何十回と言うわけでしょうが、言うことをもう完全に丸暗記できているのでしょう。
無感情でささっと流すように説明されて終了。
時間がないのか、問診用紙の質問事項に「はい」がある場合だけ教えて下さいということでした。
ものの数分ほど待っていると、接種時間になって、接種者それぞれが違う部屋に入れられていきます。
そこで待っているお医者さんが、軽く問診をして、ブスッと注射器を差して終わりです。
本当なら、問診用紙に記入して渡すはずだと思うのですが、私の場合は、ここの病院に主治医がいるので、記録があるのだと思いますが、座って簡単に話して、ものの数分ですぐに接種でした。
接種後は15分待機
接種が終わったら、さっきの待合室に戻るわけですが、ここでもまたやはりソーシャルディスタンスなんて取れません。
この場所で感染するよりも、抗体接種が体に入っていくほうが早いということなんでしょうか?
ここで15分様子をみて、何もなかったら、帰って良しとなります。
最初にもらった説明の紙と一緒に、2回目の接種日と時間が書いた小さな紙も添付されていて、2回目の接種はわざわざ予約しなくても、自動的にちょうど3週間後の同じ時間になっていました。
このやり方は、病院にとっても、接種を受ける予定の人にとっても、手間がかからなくて良いなと思いました。
接種の副作用?
それで当日の副作用ですが、ちょうどお昼頃に受けて、夕方頃まで特に問題無し。
確かに、注射をした部分の腕は痛かったのですが、夕食時くらいから、なんだか急に疲れた感じで、いつもより早く眠たくなってきました。
いつも通りの時間くらいにベッドに入ったわけですが、眠ってからしばらくしてから目が覚めました。
なんだろう?腕の痛みが強くなっているのもあるのですが、体自体も炎症を起こしているようなイライラ感が。
接種した時の説明書に、「イブプロフェン」を取っても良いと書いてあったので、オーストラリアで定番のイブプロフェンを含む鎮痛薬「Nurofen」を2錠飲んで、しばらく本を読んでから、再度眠りにつきました。
ここオーストラリアは冬なので寒いのですが、まぁ眠りについたあと、暑いんだか寒いんだか、寝ているんだか起きているんだか、よくわからない感覚のまま、寝不足状態で朝を迎えました。
朝起きた時点では、腕の痛みもほぼ治まっていて、体も快調でした。
昨日の夜のことは、副作用といえばそうなのか、そうでないのか。
とりあえず、1回目の接種はこんな状況でした。
オーストラリアの接種状況
オーストラリアの現在の接種状況は、国民の30%近くが1回目の接種を終了。
2回目の接種まで済んでいるのは、10%を少し超えたところです。
日本の家族・知り合いに聞いてみると、私より若い方も接種ができるようですので、日本のほうが接種状況は、はるかに進んでいるようです。
私自身が、接触のあるスポーツをしているので、受けないといけないなということで、積極的に受ける形で進めてきました。
ただ、普段あまり外に出ない方や、お年寄りの方のお話しを聞くと、オーストラリア国内で、あまり市中感染がないことや、クラスター発生とともに都市封鎖で、コロナウイルスを抑え込んでしまうので、
あまり感染のリスクが無い→急いで受ける必要が無い
と思われている方が、多分他の国と比べても多いように思います。
国境が開かれたり、国内で感染が蔓延すれば、受けなければと思うのだと思いますが、オーストラリアの現状では、あまり積極的に受けるということにはならないのかな?と思ったりしています。