この写真を見る限り、これって日本でしょ?と思われるかもしれません。
でもこのお店、実はオーストラリアはメルボルンの市内のど真ん中にある、日本のラーメン屋さんなんです。
博多元助のホームページ
少し前からお店の存在には気づいていたのですが、いつも近くを通りかかる時間帯が、お昼前でちょうどお店のオープン前。
忙しいのもあって、開店まで待って食べるのもなと思っていたのですが、つい先日、お昼に通りかかったところ、なんとお店の前に行列ができていました。
こんなに行列ができるなんて、これは今度機会があったら食べてみようとずっと思っていたお店です。
少し前に食べてきたのですが、ちょうどお昼時ということもあって、その時も少し行列ができていました。
ここメルボルンで、行列ができるお店なんてそうありません。どこかで並んでいるなと思ったら、何か試供品を配っていたり、有名人が来ていたりということはありますが、お店の前に並んでいるのは本当にまれです。
食べてきた感想ですが、味は本物の豚骨を謳うだけあってさすがにでした。
他にも美味しいお店があるのですが、他のお店も合わせてここまでのラーメンが食べられるなら、昔のように日本のラーメンが恋しい、日本に帰って日本のラーメンが食べたいと思うことは無くなってしまいました。
このお店のすごいところは、外観や味だけではなくて、「日本のラーメン屋さん」の雰囲気にもこだわっているところ。
お店の看板も完全な日本語、そして店内に入っても、店員さんも全員日本人のように見えました。
「らっしゃいませー、りがとうございましたー!」なんていう、勢いのある掛け声なんかも、日本のそのままです。
ここではあまり無い比較的店内が小さなお店で、流れる音楽も日本の音楽。そして出されるラーメンも日本の味そのまま。
店内に入って音楽に聞き入ると、「あれ?ここ日本だったっけ?」と錯覚してしまいそうなほど、本当にこだわりが感じられるお店です。
味は豚骨なので好みの分かれるところで、私も味自体は別のお店のほうが好きなのですが、雰囲気ではここのお店が一番好きです。
実はここメルボルンでは、ここ最近、ラーメン店のオープンが相次いでいます。
このお店のあるのは、チャイナタウンと呼ばれる中華街からすぐ近くなのですが、歩いて5分ほどの範囲内に、何軒か他にも日本のラーメン屋がさんがあります。
そして、つい先日ですが、市内を歩いていると、どこかから明らかにラーメンのにおいが。
歩いていると、においが近づいてくるわけでもなく、ふっと消えてしまったので、あれ?気のせいだったかなと思っていたのですが、少し歩いた先に小さなラーメン屋さんができていました。
店員さんが立ち話をしているのを聞いてみると、どうやらここも日本人のお店のよう。
うーん、確かに日本のラーメンはオーストラリア、ここに住んでいる中国系・アジア系の人たちにも人気だけれども、ここまで数が多くなってしまうと、これはお客さんの奪い合いになってしまうんじゃないかなと思ってしまいました。
新しいラーメン店ができて、美味しくないお店が淘汰されるのは良いことではあるのですが、美味しいお店まで無くなってしまうことがあれば、それはそれで残念に思うところです。
私としては、ラーメンはもう十分だと思うので、そろそろ美味しい気軽な回転寿司のお店でも出してくれないかなーとそう思う今日この頃です。
でも本当にここ数年、メルボルンの日本食や日本人の生活は本当に便利になりました。
ダイソー・ユニクロあり、インターネットの普及でラジオやテレビも見れるし、食べ物も衣料品も生活用品も便利になったし、昔と比べると、ホームシックになってしまう人ってかなり少なくなったんじゃないかと思います。