アンティーク時計店主のつぶやき

オーストラリアにある高級アンティーク時計専門店メルシーウォッチの店主が綴る、何気ない日常の生活や仕事にまつわるお話しです。

オーストラリアのメルボルンでザリガニ採り -Watsons Creek-

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オーストラリアのザリガニ

 

オーストラリアに住んでいると、昔懐かしい遊びをしてみたい。

子供の頃に、日本で楽しんでいたことを、子供にも体験させてあげたいと思うことがよくあります。

 

その中の一つで、子供の頃にかなりの方がされたのではないかと思う「ザリガニ採り」。

田んぼや川、溜め池なんかで、ザリガニを網ですくったり、するめイカで釣ったり、はたまた釣ったザリガニの尻尾をちょん切って、それを餌に釣ったという思い出。

雑草の先端を加工して、カエル釣りをしたり。

読んでいくと、はっと昔の情景が目に浮かんできませんか?

 

そう、こんな体験を、日本ではなくてメルボルンでできないかな?と考えていました。

でもメルボルンは、普段生活しているだけでは、バッタもあまり見かけないし、ザリガニなんて、まず目にすることがありません。

 

それもそのはずで、子供の頃の知識は、子供同士で教えあって培われてきたもの。

ここでの子供生活をしていない私が、そんな知識があるわけもありません。

そもそもザリガニが居るのか?採れるところがあるのか?f:id:melsy-watch:20190319124739j:plain

もうかれこれ10年以上前に、お知り合いになった方が、ザリガニを採っていらっしゃったので、その場所を教えていただいて、一緒に行ってきました。

実はそのお話しは1月のことなのですが、今回は同じ場所で「金の採掘」もできないかな?とそれも試しに行ってきました。

 

 

水が無い!!

行ってきたのは前回と同じ場所。

前回、知り合いの方と一緒に来たのが1月、真夏で雨が降らないので、その時は川自体は干上がっていて水は流れていなかったのですが、ところどころに水は残っていて、深いところだと足の付け根くらいまでの水があったものです。

 

この写真は、1月頃の写真です。

水が無いながらも、しっかりと川幅程度まで、水が残っているのがおわかりいただけると思います。

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今回尋ねたのは3月の後半。

夏は終わって、メルボルンは秋という季節。

それでも夏から相変わらず、ほとんど雨が降っていないという状況。

 

現地について沢に降りてみて、本当にびっくり。

川に水が無いのは予想通りなのですが、歩いても「水」というより、「水たまり」すら、これっぽっちもないのです。

そう、川が完全に干上がってしまっている状況。

日本だと考えられないですよね?

 

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 これだと「ザリガニ採り」どころではないので、とにかく川を上ったり下ったりして、水を探すことしばし。

子供連れで歩いて行ける範囲を、端から端まで捜索して、やっと1箇所だけ水が残っているところを見つけました。

距離にして500~600メートルくらいでしょうか。

そんな中に、水たまりのようなところが、本当に一か所しか残っていませんでした。 f:id:melsy-watch:20190319124812j:plain

冬に来ると、川は水がいっぱいで、腰上くらいまで深さがあるところもあるのに、本当にここまで干上がるとびっくりです。

 

 

 

ザリガニはどこ?

前回来た時には、まだ水のあるところがところどころあったので、その残った水の中に、網を突っ込んでガサガサとしてあげれば、大きなザリガニが結構取れたものです。

でも今回は、完全に水という水がありません。

 

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そんな時には、ちょっと湿り気の残っているところの、石をめくっていきます。

そうすると、干上がったところでも、石の裏には少しだけ水や湿気が残っていて、そこになんとかザリガニが生き残っています。

本当にまったく水が無いのに、この生命力には驚かされます。

 

写真の中央付近の左側、小さなザリガニが写っているのが見えますか?

右下には、小さなトカゲが。干上がった川には、このトカゲが至るところにいます。

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岸辺というより、元岸辺ですが、そこにはたくさん穴が空いているのですが、おそらくはそれもザリガニの穴。

大きなザリガニは、穴を掘る力があるので、しっかりと穴を掘って水が戻ってくるのを待っているのでしょう。

石をめくって見つかるのは、長さにして2~3センチほどの小さなザリガニがメイン。

まだそれほど深く掘れないので、石の裏で小さくなっています。

 

 

 

 

ザリガニの色が違う

前回来た時に、水の中から捕まえたザリガニは、ハサミの付近が青い色をしていたのですが、今回捕まえたものは、全身が赤茶けたような色。

下の写真のものが、前回捕まえて、家の池に住んでいるザリガニです。

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アメリカザリガニではないので、赤い色にはならないのですが、冬眠というか、水が無い状況になると、このような色になってしまうのかもしれません。

 

 

 

ザリガニ採りにお勧めな時期は

 冬の間や春先は、とにかく水が多くて、移動範囲がかなり狭められますし、冬眠していると出会えないので、この時期はまず無理です。

春先に来たこともありますが、その時はじゃぶじゃぶと水に完全に浸かって、水自体は綺麗なのですが、まったくザリガニらしきものは見つけることができませんでした。

 

やはり取りに来るなら、お勧めは夏から秋にかけて。

水が干上がっていくので、歩ける範囲も広がりますし、ザリガニが居る場所自体が特定されます。

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夏場の早い時期なら、水が比較的残っているので、その水の中を網ですくうと、結構捕まえられるはず。

水が残っているこの時期なら、小さな川エビやドジョウ、水生昆虫も見つかります。

雨の降らない年の秋なら、小物狙いになりますが、完全に水が干上がったくらいの時に行って、石をひっくり返して、小さなザリガニを捕まえるのがお勧めです。 f:id:melsy-watch:20190319124753j:plain

 

 

場所の情報

Watsons Creek近郊の川

採り尽くされるといけませんので、詳しい場所は掲載を控えさせていただきます。

ただこの場所に居るということは、この下流はもちろん、お近くの川でも、夏場に干上がるような川があれば、調べてみる価値はありそうです。

 

ちなみに川で金が見つからないか、調べてみましたが、鉄を含んだ石が多すぎて、金属探知機が反応しすぎて、探すのを早々に諦めました。

砂金も調べたかったのですが、水が無いため、そちらも断念という結果になりました。