当店の時計やチェーンなど、9点が使用されることになった、NHKの新しい大河ドラマ「いだてん」が始まりました。
1月6日の放送、オーストラリアですが、インターネットを通してみることができました。
インターネット経由ですので、画像があまりよくなくて、時計もしっかりとは見えなかったのですが・・・
初回放送に当店の時計は出ませんでした
放送が始まってずっと、どこかに当店の時計が出ないか、食い入るようにみていたのですが・・・
「当店の時計が使われるよ」と告知しておいて、肩透かしなのですが、こちらの商品は初回の放送には登場しませんでした。
権利関係でお名前が出せない方の腕時計、放送終盤で竹野内豊さんが手に取ったものが懐中時計に見えたのですが、どちらもはっきりとは見えず。。。
なんとなく、あれじゃないかな?という場面があったものの、確定できなかったので、また次回以降の放送を楽しみにしたいと思います。
おそらく、物語り的に主人公の金栗四三の生い立ちぐらいから始まっていくのではないでしょうか。
だとしたら、金栗四三が誕生した1890年頃から、1910年頃の走り出すまでの20年間は時計は登場しないように思います。
こちらの時計の登場は、おそらくもっともっと後の話になるのではないかと思います。
役所広司さんの時計は当店のものではありません
初回の放送の感想ですが、役所広司さん演じる嘉納治五郎の印象が半端じゃなかったです。
嘉納治五郎の懐中時計がたびたび登場していたのですが、残念ながら、この時計は当店の商品ではありません。
あれだけ映ってくれればいいなと思うのですが、こちらは当店のものではありませんでした。
当店のお客様から、「あれですか?」というお問い合わせをいくつかいただいのですが、こちらは残念ながら違います。
本物か偽物かと言えば「本物ではない」
それからそんなお問い合わせと一緒に、嘉納治五郎の時計は本物ですか?偽物じゃないですか?
というお問い合わせもいただいていました。
おそらくこちらがこの話題に触れなくても、どこかで話題になっているとは思うのですが・・・
まず一般的なお話しからいけば、「純粋な本物ではない」というお答えになります。
完全な偽物とは言い難い、部分的に本物で部分的に違うもの、時計としては張り合わせのように組み合わせて作られたもの、もしくはドラマ用に意図的に製作されたものだと思います。
判断理由は至極簡単なのですが、まずサイドワインダー(リューズが3時方向についている)もので、かつオープンフェイスという点。
そして最も大きなところでは、ケースの形に合わない「シースルーケース」(裏側がガラス面で機械が透けて見えるもの)であるという点です。
機械自体は、リピーター系でボタンも付いているので、おそらく年代的には間違っていないのだと思いますが、ケース・リューズの形自体も年代が違うものだと思います。
ドラマ用に作られたものだとしたら、こういう印象の時計が欲しかったんだろうなと納得はいきます。
でも裏側の機械が見えるシースルーという構造は、今は改造時計で大きな問題になっているもので、改造時計に手を出してしまう方が増えないか心配なところではあります。
次回以降の放送で、時計の裏面がクローズアップされてしまうことが無ければ良いのですが。
本音を言えば、こういった時計が使われていたと誤解されてしまうので、無料で時計を提供しても良いので、DVDになる時には、時計の場面を差し替えて欲しいなと思います。
でも今回の大河ドラマのように、何十年も年代をまたいでしまうと、時計なんかは時代ごとにまったく違うので、一人の登場人物で時代ごとに変えれば、時計だけでとんでもない数になってしまいます。
ストップウォッチにしても、1910年頃、1930年頃、そして東京オリンピックの1960年頃では、それぞれまったく作りや外観が違うわけですから、忠実に再現しようとすれば、どれだけの数が必要なんだということですよね。
小道具にかける費用だけで、どれだけになってしまうんだと。
史実の再現ではなく、あくまでフィクションを交えたドラマなので、その辺りは、温かく見守ってあげるというのが正解だと思います。
問題になっている改造時計とは
詳しく説明してしまうと長くなってしまいますので短めに。
昔の懐中時計を改造して、「売るためだけ」を目的に、見た目が珍しい・特殊な姿に作り替えられて販売されている時計です。
直径5センチほどの大きな懐中時計を腕時計状に作り替えているもので、ケース自体を入れ替えるものなので、あちらこちらに問題が出てしまいます。
また役所広司さんが使われている懐中時計のように、裏側がシースルー(ガラス張りで機械が見える)になっている作りのものは、最近になって加工されたものがほとんど。
ちゃんと綺麗に作り変える、もしくは仕上げられていれば良いのですが、その多くは、機械自体に問題を抱えていることが多く、修理ができない・部品が違う・破損しているなど状態の悪いものが多く、それを隠して売り切ってしまうために、外観が加工されているものが非常に多くなっています。
シースルーの時計や、大きな腕時計は見た目は本当に面白いのですが、修理できない・使えないほど状態の悪いものが多いので、絶対に避けてください。
購入される方は、運が悪ければそのまま捨てるくらいのつもり、もしくは使い捨てくらいの気持ちで買われたほうが良いですよ。
脚光を浴びるベストに懐中時計のチェーンという組み合わせ
そして今回の放送で、とても目を引いたのが懐中時計のチェーン。
時代的にベストに懐中時計のチェーンという組み合わせが、たしなみのようにされていた時代のことで、初回の役所広司さんのベスト前にもチェーンが光っていました。
時代が進むごとに、クールビズ・ノーネクタイといったように最近は特にですが、服装や身だしなみはどんどん省略されていくのですが、 「省略していない」、男性も着飾れた時代は、やっぱり見ていても格好良いものですね。
横浜や神戸で、このくらいの時代をお祭りにしてくれないですかね?
古き良き時代の明治祭りといった感じで。
訪れる人も当時の服装を模して、着飾って訪れるとか・・・
知っているようで知らないチェーンの着け方
日本でもチェーンは販売されているところがありますが、着け方まで教えているところはほとんどありません。
役所広司さんのように、チェーンを着けてみたいと思われた方も多かったのではないかと思いますが、買っただけでは着け方もわからないので、気軽には着けられないですよね。
当店では、懐中時計のチェーンの着け方を、昔の写真をたくさん掲載して紹介しています。
まさに初回の放送当時の時代のもので、その当時の人たちが付けていた写真の実物をご紹介しています。
色々な着け方がありますので、下記のページもぜひ参考にしてみて下さい。
もっと気軽に懐中時計・懐中時計のチェーンを楽しんでもらえたら嬉しいです。