アンティーク時計店主のつぶやき

オーストラリアにある高級アンティーク時計専門店メルシーウォッチの店主が綴る、何気ない日常の生活や仕事にまつわるお話しです。

日本の習慣が失礼に感じる時 -お金は手から手へ渡す-

今日はバタバタとした1日で、なんだか駆けずり回るような忙しさでした。

朝から市内の金庫へ行き、色々と回って、お昼は時間のかからない日本のセルフのうどん屋さんへ。

店員さんも日本人で、味も日本のそのまま。

天ぷらなんかもカリカリに揚がっていて、年齢が上がるにつれて、日本からのそのままを持ってきたお店があると、本当にほっとします。

www.udonyasan.com.au

 

いつもはそんなことを感じたことが無かったので、今日だけだったのかもしれません・・・
それともいつもは気にしていなくて、今日はたまたま、ハッとした日だったのか。

 

お金をトレーに? 

カウンターでうどんを受け取り、トッピングを選んで取り、そしてレジへ行った時のこと。

お金を払おうと、店員さんにお金を手渡そうとした時・・・

 

「トレーに置いてください」

 

こう言われて、はっとしました。

ハッとしましたというのは穏やかな言い方で、内心はかなりイラっとさせられました。

そう思うとともに、「オーストラリア生活が長くなったんだな」としみじみと感じさせられもしました。

 

「ブログに書かなきゃ」とネタを見つけました(笑)

 

 

オーストラリアではお金は手から手へ 

日本ではどこでもある光景で、トレーがあれば、そこにお金を置いて支払うのが当たり前ですよね。

どこでイラっとするの?と思われませんか?

 

実は、お金を支払う時、お釣りを返すとき、お金のやり取りをする時は、「手から手へ」というのがここでのマナーだからです。

スタッフの方が日本人の方なので、どうしても仕方がないことなのですが、このように対応するのはマナー違反。

誰も何も言わないのかもしれませんが、実は不快に思っているお客さんがたくさんいるはずです。

オーストラリアのお店でも、お釣りをチャランと、カウンターの上に置いたりするのを見ると、失礼なお店だなと感じます。

 

日本の味やスタイルなど、そのままを持ってくるお店が増えているのは本当に嬉しいことです。

でもちょっとだけ、日本の形ではダメなところもあると、知っておいていただくと、もっと良くなっていくのではないかなと思います。

 

 

日本はいつからトレーになったんだろう

日本も昔は、手から手へが当たり前だったはずですが・・・

いつから、あのトレーが当たり前になってしまったのか。

 

日本に帰国した時も、お金を払って深々とお礼をされるのはまだ良いのですが、支払う時に「トレーに入れてください」と言われて、なんだか腑に落ちない気持ちになっているのも思い出しました。

これだけ長くここに居れば、オーストラリアの習慣のほうに慣れてしまいますよね。

 

お金のやり取りの手から手へ、というのは、私はオーストラリア側のほうが人間らしくて好きです。

日本の「トレー式」には、苛立ちを感じてしまいます。

 

 

 

 

今日の写真はプライベート金庫

今日の写真は、お店の商品を保管している金庫のある場所の写真。

お客様からのご依頼の商品を出しに行ってきたので、ついでに写真を撮ってきました。

 

顔の確認に指紋認証、電子キーに専用の鍵・・・

ビルの内側の写真は撮れないのですが、まるで金庫破りの映画に出てくる金庫そのままです。

 

f:id:melsy-watch:20180526102018j:plain

f:id:melsy-watch:20180526102031j:plain

ここを通ってこの前、このビルに金庫サービスの会社があります。
以前はもっとお客さんが少なかったのですが、最近はお客さんの出入りが多く、かなり盛況です。

f:id:melsy-watch:20180526102039j:plain

当店では、何年も前からここに時計を預けています。

メルボルンにお住まいで、貴重品を預けたいという方にはお勧めです。

www.guardianvaults.com.au