オーストラリアでもさくらんぼ狩りができますよ
ちょっと忙しくて、記事にできなかったのですが、毎年恒例のさくらんぼ狩りに行ってきました。
もう1週間ほど前の話です。
メルボルン市内からだと車で東に1時間ほど、私の住んでいるところからだと40分くらいですね。
さくらんぼ狩りができる果樹園があって、毎年ここのお世話になっています。
さくらんぼ狩りでは老舗という果樹園で、新しいさくらんぼ農園が近くに開園していますが、昔はここくらいしか無かったものです。
Cherry Haven
470 Queens Road, Wandin East, Victoria
http://www.cherryhaven.com.au/
さくらんぼ狩り紀行
今回訪れたのは、もう学校が夏休みになっていて、さらに週末という状況。
しかも用事があって、朝早くに行けなかったため、少し時間をずらして、午後3時前くらいに到着しようと。
そうすれば、そろそろみんな帰りだす時間だろうという目論見でした。
特に道中は混むわけでもなく、快適なドライブ。
そして道路から果樹園に続く細い砂利道に入っていくと、あと少しで駐車場というところで、車が連なっていました。
細い道なので、「お前そっちに行けよ」「そっちがそっちに行くと出られないだろ」みたいな、そんなややこしい状況になっていました。
あー、これは困ったな・・・と5分ほど待っていると、スタッフの方が、別の駐車場への道を開けてくれて、そこへ停めることができました。
ここの果樹園からは少し離れているのですが、あとからわかったことですが、なんとお隣さんの新しいさくらんぼ農園の駐車場でした。
新しいさくらんぼ狩り農園が、本当にお隣りに。。。
いったいどうなっているんでしょうね・・???
それはさておき、歩いて駐車場の方に行ってみると、なんとまだ駐車スペースがたくさんあるじゃないですか。。。
どうやら細道で、出る車と入ってくる車が交差できなかったので、別の駐車場へ誘導してくれたみたいです。
実は去年来た時に、次回の入場無料券をもらっていたので、それを使って無料で入場。
さぁ今年も食うぞーとばかりに、いつもの奥の木が並んでいるところにたどり着くまでに、取っては食べ、取っては食べしていました。
去年は来るのが時期的にちょっと遅かったのですが、今年はなんとかセーフ。
ドンピシャではなかったのですが、遅いながらも、十分に楽しめる頃合いでした。
日本だと佐藤錦などのように、薄い色合いのさくらんぼが人気ですよね。
こちらオーストラリア・メルボルンでも、そういった色合いのさくらんぼ・チェリーが楽しめるようになりましたが、まだまだ昔ながらの「アメリカンチェリー」といった濃い色合いのさくらんぼが主流です。
薄い色合いのものは、アメリカンチェリーのような、ガツーンという甘さと酸味が無くて、よく言えば上品な味。
悪く言えば、ちょっと物足りないというか味がない感じになっています。
そのせいか、おいしいさくらんぼの木は実が少なくなっているのに、おいしくない木は、だれも採らないせいか、写真映えするほどに、さくらんぼが鈴なり状態に。
写真映えはこちらのほうがするのですが、食べるとなると、濃い色のもののほうが美味しく感じます。
日本の佐藤錦などのさくらんぼが、ここにも植えられるようになればいいのになと、ちょっとした希望です。
色の濃いさくらんぼの写真ですが、やはり色の薄い実のほうが写真映えしますね。
おいしいさくらんぼの見つけ方
時期にもよりますが、見事にたくさん実っていると、どのさくらんぼが美味しいの?と迷ってしまいますね。
お勧めは、やはりとりあえず食べ比べてみること。
美味しそうに見えるものでも、それほどでもなかったり。
同じ様に見える実でも、味が全く違ったり。
ただその品種を1つ食べると、なんとなくですが、その品種の「味の個性」というのがわかってきます。
好みに合いそうな品種が見つかったら、木をいくつか移動して食べ比べてみてください。
同じ品種でも、木によって味にかなりばらつきがあります。
ここの果樹園は、一列ずらっと同じ品種が並んでいるので、ひとつの列を味見しては、次の列に味見という感じで、どんどん奥に移動していきます。
もう10年選手としての経験からですが、毎年同じですが、一番奥の坂になっているところの木が一番美味しいようです。
生り方でも味が違う
鈴なりのさくらんぼを見ると、どうしてもそちらに手が行ってしまいますよね。
でも実は、鈴なりのさくらんぼよりも、ポツンと一つだけ実っているもののほうが、各段に美味しいんですよ。
よく陽が当たるところ、少し高いところにある木の枝の先のほう、若い木。
粒が大きくて張りがあって、色づきが良いもの。
こんな条件で探してみて、この写真のように、ポツンとあるものを探してみてください。
いつがお勧め?
日本とは季節が反対なので、メルボルンのさくらんぼ狩りのシーズンは、基本的にはクリスマスまでが勝負。
クリスマス前あたりになると、もう実が熟れすぎてしまって、味ももう一つになります。
さらにクリスマスの連休が終わってからとなると、だいたいもう手遅れ。
果樹園によっては、もうすでに閉園していたり、まだ開園していても、あまり良い状態ではなくなっています。
その年の気温や天候にもよるのですが、お勧めは12月10日前後1週間ほど。
12月初めから12月中頃くらいまでがお勧めです。
12月の初めだと、まだちょっと早すぎるかもしれませんが、学校が夏休みに入るくらいだと、まだ十分楽しめますがちょっと遅いかな?という感じです。
学校が休みになると混み合いますしね。
スクールホリデーになってから行かれる方は、できれば朝一番がお勧めです。
駐車場待ちで並ぶこともないし、気温も上がっていないので、さくらんぼ自体が美味しいですよ。
メルボルン東側の隣り合う2つの農園
あなたならどちらに行きますか?
私がいつも行くさくらんぼ農園の近くには、最近新しいさくらんぼ狩り農園が次々に開園しています。
いつもお世話になっているCherry Havenさんには、そのお隣りにCherryHill Orchardsが。
■ Cherry Haven
470 Queens Road, Wandin East, Victoria
http://www.cherryhaven.com.au/
■ Cherryhill Orchards
480 Queens Road, Wandin East, VIC
今回、駐車場に車を停める時に、新しい農園の駐車場に停めさせてもらったのですが、確かに施設自体は新しい農園が完全勝利です。
さくらんぼの木も整然と並んでいて、駐車場も広々、しかもトイレも綺麗そう。
観光バスが入っていたり、さくらんぼの飲み物やジュース・ビールなどもあって、イメージ通りの観光農園といった感じ。
カフェなんかもあるようで、そこだけを見れば、Cherry Havenの完敗です。
でもGoogleなどでの評価を見て見ると、新しい農園はあまり良い評価が付いていません。
スタッフの対応が悪かったり、駐車場待ちやトイレに長く並んだり・・・
今回見た感じでは、こちらCherry Havenにはたくさんさくらんぼがあったのに、新しいCherryhillのほうでは、あまり無かったようです。
同じような感想も寄せられているので、お客さん自体は多いのですが、農園がそれに追いつけていないようです。
私のお勧めは
私ならどちらに行くか?と聞かれれば、やっぱり悩まずにCherry Havenさんに行きます。
駐車場が急斜面にあったり、特にトイレ以外は施設が無かったりという状態ではあるのですが、元々それ以外に期待はしていないですしね。
さくらんぼ自体に、まったく文句はないですし。
嫌になるほど混みあうこともない。
しかもスタッフの対応も、昔ながらあまり変わらず、超親切とは言えないものの、笑顔ありの親切さなので、こちらのほうが私の性に合っています。
Cherryhillのほうは、時間帯が決まったセッション制になっています。
朝からのんびり、なんなら夕方まで居ても文句ひとつ言われない、Cherry Havenさんに軍配を自信を持ってあげたいと思います。
また来年も必ず行きます!
補足情報
Cherry Havenのほうは、施設らしい施設はまったくありません。
食べ物や飲み物は必ず持参、ティッシュペーパーなども持参しておくほうが無難です。
さくらんぼの木はもちろん、大きな松の木の下が日陰になるので、ブルーシートなど座れるものを持っていくのがお勧めです。