アンティーク時計店主のつぶやき

オーストラリアにある高級アンティーク時計専門店メルシーウォッチの店主が綴る、何気ない日常の生活や仕事にまつわるお話しです。

これ何だかわかりますか?

週末に知り合いの家に行ってきました。

ちょっと凝った趣味の方で、住んでいる家もちょっと凝られているのですが、日本風に言えば古民家に住んでいるような感じでしょうか。

 

もちろん洋風建築なので、日本の家とはまったく違うのですが、ところどころ1800年代に建てられた家が並んでいるところもあって、改装や改築をするときには、「ルール」を守らなければいけないところがあります。

 

家の道路に面した側は極力現状維持、改築をするなら家の裏側だけなんていうのも、景観を守るという意識からなんだと思います。

そんな家だと、古い家なので安いのでは??と思われるかもしれませんが、こちらではそんな家が人気があって、お値段も普通の家よりも高くてプレミアム価格です。

 

知り合いの家なので、どの家かわからないように、わからない範囲で写真を撮ってきました。

まずはこの写真、何かわかりますか?

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なんとなく形からわかるでしょうか・・・

というより年代物すぎて、これ自体がアンティーク。

なんとトイレの水洗タンクなんですよ。

びっくりでしょう。

 

鎖を引くと、上のレバーが動いて、中の重りなのか蓋なのかが動いて、タンク内の水がトイレの中に流れるという仕組みです。

今やトイレはレバーやボタン、なんなら電気式のボタンくらいになっているくらいなのに、鎖ですよ・・・

しかも、鎖を引いたら簡単に水が流れるのかと思いきやそうではなくて、ゆっくり引いたり早く引いたり、強く引いたり、この家にくるたびに、どうやったら流れるんだっけ?と試さないと、水が流れてくれないくらいです。

 

コツは、スッと素早く引いて戻してあげると、じゃーっと流れてくれるわけですが、次回来る時には忘れています・・・

不便この上ないのですが、このような古い見た目が、今や貴重で目新しい!

当店で扱うアンティーク時計のように、何とも言えない愛嬌というか、愛着がわいてしまう作りです。

 

日本のトイレは、今や新しいものばかりですが、ここまで行き切ったアンティークなら、結構需要があるのではないでしょうか。

この水洗タンク、自分の家には持ちたくはないものの、正直かなりのお気に入りです。

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そしてこの年代の家の良さは、天井が高いこと。

しかもこの作りですよ。

新しい家では出ない、時代の良さが写真からも伝わってきませんか?

重厚なドア、そしてドアの作り自体がもう特別・・・

 

良い・・・

アンティーク好きなら、唸ってしまうような素晴らしさです。

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そしてこれは何なのかというと、これが電気のボタンです。

良すぎませんか?

まるで洋画の歴史ものの家そのもの。

今でも普通に使えているところなんか、本当に刺激されてしまいます。

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天井もこんな全部屋にこんな綺麗な飾りが。

元はきっとアンティークな照明だったのでしょうが、今は天井備え付けの扇風機に変わっています。

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これが窓ですが、これも作りが古い。

この金具の色合いなんか、良くありませんか?

何もないのに写真映えしますよね。f:id:melsy-watch:20170515213225j:plain

 

 

そしてこれが外側。

この年代の家には、こんな装飾が施されているのが特徴です。

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うーん、住むには不便そうだけど、希少価値という意味では本当に珍しいもの。

これぞまさに住むアンティーク。

アンティーク好きにはたまりませんね。

 

敷地は狭いのに、億を軽く超える物件。

場所や家の価値からも、値上がり確実です。

もうちょっと内装もこだわって、高級民泊なんてのも面白そうだなと思いました。