アンティーク時計店主のつぶやき

オーストラリアにある高級アンティーク時計専門店メルシーウォッチの店主が綴る、何気ない日常の生活や仕事にまつわるお話しです。

10年ひと昔

先日FC2からはてなにブログを引っ越しましたが、記事を移転させる際に、昔書いたことを読み返していました。

もうこの仕事を始めてから10年以上、オーストラリアに来てからはもっと長くなりました。

昔のブログを読みながら時間を遡っていくと、本当に月日の経つ早さを実感します。


ブログ自体は5年ほど前からですが、10年ひと昔とはよく言ったもので、この10年で本当に色々なことが変わりました。

こちらの仕事内容が変わったのはもちろんですが、メルボルンの街並み自体も大きく変わりました。

大丸百貨店の撤退が大きなきっかけだったと思いますが、街全体の大きな再開発の流れ。

雰囲気の良い古い建物が新しい高層ビルへ。昔ながらの小さなお店が通りから消え、綺麗な新しい作りのお店に入れ替わる。


そして、10年以上前に出会った日本人の方たちも、日本に帰った人が多くなり、昔の仕事で知り合った方たちも、その多くがお店を閉めたり。

今も続けて経営されているところ、その当時の順調さが維持されているところとなると、数えてみると本当に一握り。

来たばかりの頃は、日本人が集まっていたところ、食べに行くならあそこといった場所も決まっていたものですが、今やそれすら大きく様変わりしました。

今思い返してみると、このお店を始めたあの時の判断というか、決断は間違っていなかったんだなと、今になってしみじみ思います。



当時は、ホームページと言っても、ビジネスレベルではまったく見向きもされていなかった時代のこと。

いろいろ騙されたり利用されたり、大変だった思い出ばかりですが、その時のいやなことを含めて、いろいろな経験や勉強をさせてもらうことができたことが、今に繋がっているのだとつくづく思います。


でもあの当時、今のように携帯電話が発達して、こういった使い方をされると考えていた人がどれだけいたでしょうか。

私がオーストラリアに来た当初と言えば、デジタルカメラ自体を持っている人も少なくて、デジタルカメラで写真を撮っていると、「すごいなー」といった目で見られて、カメラを指さされてよく話しかけられていたことを思い出します。


今はフィルムカメラを持っている人を探すほうが難しい、カメラを持たずに携帯電話で写真を撮っているのが当たり前の時代。

変われば変わるものだなと、時代の流れの速さに驚かずにはおれません。

ブログの移転をきっかけに、また次の10年、今の仕事をさらに良くして続けていけるように、いろいろ勉強していきたいと改めて思った次第です。

 

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今日の写真は、アゲハチョウの写真です。

庭のレモンの木を剪定している時に、さなぎを見つけたので、枝を切って網の中に入れておいたのです。

1週間か10日ほど経ったでしょうか、もう死んでいるかな?と思っていたのですが、朝起きてみると、日本のアゲハチョウのような蝶になっていました。

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日本のアゲハチョウに似てはいるものの、羽の色や形が少しだけ違うみたいですね。

子供の頃はこういったことを良くしていたのですが、いい歳になって改めて見てみると、こういった工程というか姿は、本当に新鮮で感動的です。

 


蝶の羽化は、大人になってから見ると、また違った角度から見れて面白いものです。

運よくさなぎを見つけることもあまり無いかもしれませんが、見つけた時には持ち帰って観察してみるのも良いかもしれませんね。