アンティーク時計店主のつぶやき

オーストラリアにある高級アンティーク時計専門店メルシーウォッチの店主が綴る、何気ない日常の生活や仕事にまつわるお話しです。

バスの中での出来事

いよいよ今年も残すところあと1か月余りですね。

毎年思うことですが、1年が経つのが本当に早いこと。

今となっては遠い昔ですが、学生時代は日が経つのはもちろん、授業時間の5分が過ぎるのも遅く感じたものです。

今や仕事をしていたり、家のことをしていたりすると、あっという間に数時間過ぎてしまっていますから。

1週間や1ヶ月もあっという間に過ぎてしまっています。



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今日の写真は、メルボルンのバスの車中の写真です。

なぜこの写真なのかというと、先日バスに乗っていると、ちょっと面白い場面に遭遇しました。

本当に普通通りにバス停にバスが止まり、そしてバス停で待っていたちょっと風変わりなお兄さんが乗ろうとした時のこと。


こちらのバスも、日本のようなタッチをするカード式になっていて、乗車の際には、持っているカードを機械にかざしてピッとなって料金が引き落とされるシステムです。

ただこのお兄さん、乗車の際にカードを機械にかざして、ピッとしないといけないところ、すっと素通りしていきました。

するとバスの運転手さんが、「カードはどうした?」と結構強めの口調でお兄さんに聞きました。

お兄さんは、「あー今しようと思ったところ」と言って座ろうとしましたが、この運転手さん、続けざまに「早くしてくれないか?」と聞きました。

するとお兄さん、今度は「ちょっとそこまでなんだよ、いいだろ?」と無賃乗車を見逃してくれるように言いました。

「降りろ!今すぐ降りろ」とすごい剣幕で怒鳴った運転手さん。


私が乗った時には、不愛想でちょっと頼りなさそうな運転手さんだったので、この激しい口調には乗っているこちらもびっくり。

お兄さんはしぶしぶ降りようとしながらも、「嘘だろ?ちょっとだけだよ。」「ほんとかよ」と粘ったのですが、気合の入った「降りろ!」の1点張りで、あっという間に無賃乗車をしようとしていたお兄さんを撃退してしまいました。

こういったことから事件になったりするんだろうなと思いながらも、こういった対応をするようにきっと教育されてもいるんだろうなと思いました。

オーストラリアは結構なんでもゆるいというか、大らかな対応が多いので、お兄さんが乗ってきたときには、「見逃すのかな」と思っていましたが、断固たる態度を絵にかいたようなシーンで、なんとなく感心してしまいました。