ここメルボルンはもうすっかり秋です。
5月前半はちょっと温かい日もあったのですが、ここにきてぐっと冷え込んできました。
朝晩は「あー寒い」と起き掛けに声が出てしまうほどですし、外に出るとぶるっとしてしまうほどです。
庭のもみじもあとちょっとで落ちてしまいそうですし、そろそろ本格的な冬になるのかな?と思っている今日この頃です。
知り合いから「日本のお蕎麦が食べられるお店があるよ」と教えてもらっていたので、ちょっと近くを通ることがあったので行ってきました。
日本人の知り合いは少ないので、教えてもらったのはオーストラリア人の方なんですけどね(笑)
お店に行ってからわかったことですが、すでにオープンしてから1年経っているのだそう。
ここでの日本人の情報網の無さに、ちょっと我ながら笑ってしまいました。
さてさて、お店のほうはどうだったのかというと、「これぞ待ってました」というお店でした。
もうかれこれ長い間ここに住んでいますが、気軽に食べられる和食のお店というのが本当になかったんですよ。
昔は、「誰かうどん屋さんでもしないかな」なんて仲間内で話していたことはありましたが、こういったお店ができてくれると、ここに住んでいる日本人にとっては、本当に感謝とありがとうという思いに尽きます。
そば自体もおいしかったですし、やっぱりお汁がおいしいと、歳を考えずに飲み干してしまいそうになります。
今日の晩御飯何にする?外で食べる?なんて言った時には、気軽で食べられるものといえば、フィッシュアンドチップス、ピザ、ケンタッキーみたいな鶏もの・・・なんてものばかりですから。歳をいくごとに、そんなものは食べられなくなっていきます。
本当にオープンしていただいた方、ありがとうございます。
これから近くを通ることがあれば、立ち寄らせていただきたいと思います。ぜひ末永く続けてください。
今回は寒かったこともあって汁そばですが、次回は盛りでそばの風味を楽しみたいと思います。
あー次はいつ行こうかな?と市内に出るのが楽しみになりました。
熱いものをかきこんだので、暑くて汗ばんでパタパタ扇いでいると、スタッフの方が「暑いですか?」と声をかけてくれました。ヒーターを消していただいたのか、ドアも開けていただいたようで、気を遣っていただいてすみません。
とても気の利くスタッフの方で、こんなところも日本のお店らしくて良かったです。
お店の写真です。昼時にお客さんは日本人では私だけ。
もう一人日本人の女性かな?と思う方が、店内に流れる日本の歌に合わせてハミングしているなと思っていたら、なんと中国の方でした。
歌をご存じなのか、それともただハミングだけだったのかはわかりませんが、少し離れていたところからも聞こえるほど一人で大きな声で口ずさんでいらっしゃったので、ちょっと変なお客さんではありましたが。
あとはほとんど西洋系のお客さんばかり。良いものは外国の方にも受け入れてもらえるということでしょうね。
10年ほど前は、日本人がレストランをするといえば、寿司や居酒屋といった同じ系統のお店ばかりだったのですが、こういうお店のように、レストランの種類にも広がりが出てくれると、もっと日本の食文化も理解してもらえるでしょうし、住んでいる人にとっても選択肢が増えて助かります。
本当にがんばってもらいたいものです。
でもできれば、このまま小さなお店のままでいてもらいたいですかね。
欲を言えば、私の住んでいる近くにも支店ができてくれると本当にうれしいです。
■新ばし
17 Liverpool street, Melbourne