あー、負けてしまった。
返り咲きを図ったケビンラッド氏でしたが、現首相のギラード氏の前にほぼ完敗でした。
どうなるんだろうかと週末はウキウキしながら過ごしていましたが、議員選挙の予想などが出るにつれ、会見前の予想通りラッド氏の敗色濃厚が伝えられるようになりました。
結局、マスコミの事前の予想通り30対70ほどの大差で決着しました。
私としては、どこの党を応援するのか?と言われれば現野党の自由党ですが、だれを首相に推すのか?と言われればそこは文句なしにラッド氏でした。それだけに今回の結果は非常に残念です。
オーストラリア全体では、党の人気としては野党の自由党がやや有利になってきている情勢ですが、どちらかというと五分五分、首相にはだれが相応しいのか?というのには、オーストラリアでもギラード現首相とラッド氏では7割がラッド氏を応援しているというのが現状です。
首相は日本と同じように議員によって選ばれるわけですが、今回のような結果を見ると、首相を選ぶ今の方法は本当に正しいのか?と考えてしまいますね。
前回の選挙ではラッド氏が率いた労働党が勝利、あの時に労働党を応援したのは、ラッド氏が率いていたからという理由も多かったはず。そして今回も国民が希望していたのは、圧倒的にラッド氏。でも議員選挙の結果は現職のギラード氏。
国民の意思というのがどこに反映されるのか、首相はうまく議員をまとめることができる人がなるべきなのか?それとも国民に人気のある人がなるべきなのか?
首相公選制が100%いいとは思いませんし、どちらが正しいというわけでもないでしょうが、今回のように圧倒的な国民の支持が一方にあるような場合、もうちょっと中間的な方法があってもいいように思いました。
まぁでも1年前のことにしても、今回のことにしても、労働党はドタバタ。首相の首は実は挿げ替えられるという前代未聞の事件を起こし、首相という地位自体を軽くしてしまいましたし、党内のゴタゴタを見せたことは完全なマイナス。次回の選挙では、間違いなく現野党の自由党が政権政党に戻るはずです。
自由党は党としてはこちらを選びたいのですが、党首のアボット氏にあまり魅力を感じないんですが・・・
ドキドキしながら過ごした週末ですが、結果もわかってしまったことですし、週の初めの月曜日。しっかり働きたいと思います。