やっと見ることができました。
仕事やプライベートで忙しかったこともあって、なかなか見る機会が無かったのですが、そうこうしているうちに結局映画館での上映が終わってしまい、すぐにDVDが出たので家のテレビでゆっくり見させてもらいました。
感想を言うと、ちょっと短いかな?という感じがしましたね。
面白すぎて短すぎたというわけではなくて、事柄やイベントの背景をもうちょっと丁寧に描いても良かったんじゃないかと思います。
シーンが変わってなぜこうなっているのか?なぜ大変だったのか?といった時代背景が描かれていなかったり、各キャラクターの個性を見せる部分も少なかったように感じてしまって、感情移入する前に終わってしまったなと感じてしまいました。
時代背景や歴史などを知っていてもそう思うので、知らないとはしょり過ぎな感じは否めないかもしれませんね。
題材が繊細な題材だけに、あくまで事実に忠実に、あまりドラマチックに肉付けをして描くこともできなかったのでしょうね。
でも短いと感じた以外は面白い映画でした。
映画を見始めてすぐ、あー英国なまりだなと聞きづらく思っていましたが、カウンセラーが話し始めた途端、彼のは聞きやすいなと思いました。なんと彼の役はオーストラリア人そして彼自身もオーストラリア人だから聞きやすかったんですね。
実際に現在ほど当時のイギリス英語とオーストラリア英語に大きななまりの違いがあったのかはわかりませんが、映画の中ではしゃべり方といい本当にカウンセラーには親しみを感じました。
それにしても国王を演じたコリン・ファースとカウンセラーを演じたジェフリー・ラッシュの演技は素晴らしかったですね。この映画の中ではずば抜けていました。
この2人に題材が当てられた映画ではありましたが、スポットライトが当たっていながらその上でさらに輝いてみえるという感じでした。
まだご覧いただいていない方がいれば、上演が始まってからしばらく経つのでDVDが出てからでいいと思いますが、ぜひ見てみてください。
映画『英国王のスピーチ』公式サイト
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
今回の映画とイギリス王室の結婚式とちょうど時期もほぼ重なっていたので、しばらくイギリスブームというのが続きそうですね。私自身もイギリス旅行に行きたくなりましたしね。
変な勘ぐりですが、この映画と結婚式が重なったのは、ダイアナ妃の事件以来ずっと人気が落ちていた王室人気を盛り上げるためだったような気がしなくもないですね。本当に変な勘ぐりですけれども(笑)
そういえばこの映画、ちょうどアンティーク時計全盛時代の頃のことなので、いくつか時計を見ることができますよ。
見ていただきたい点は、1つは置時計の時間を直すところ。王室の時計が遅れているというのは、アンティーク時計好きから見るとかなり面白いと思います。
さすがこの時代だなと、時刻を直すというのも面白い作業だなと感じていただけるはずです。
そしてもう1つは、チャーチル首相の胸元ですね。ヘビースモーカーとして知られた彼がいつも持っているのは葉巻ですが、もう1つあるんです。胸元に光るダブルアルバートの懐中時計のチェーン。この映画でもしっかりと再現されていました。
この当時の英国紳士の身だしなみ、大きな銀時計はやっぱりいいですね。何も付けなくなった現代では重たく感じてしまいますが、その重たさや手間がやっぱり最高です。
お店では銀時計・チェーンともに揃えていますので、ぜひお店のホームページにもお越しください。